ビットコインのフルノードを立てる方法

ビットコインのフルノードは簡単

ビットコインのフルノードを運用するためには、高度なスキルや専用のサーバマシンは全く必要ありません。使い古しのパソコンが一台あれば、誰にでもフルノードは立てられます。

このサイトでは、ビットコインのフルノードを立てるために必要な知識、手順、設定方法などを詳しくご紹介しています。

重要!

すでにビットコインのフルノードを運用している方は、ポートが開いているかどうか、つまり他のノードからのアクセスに応答しているかどうかをご確認ください!

上記のサイトで「ポートが開いていない(closed)」という結果が出た場合、あなたのノードは他のノードから見えない状態になっています。

P2P(ピア・ツー・ピア)の双方向通信に対応し、完全なフルノードとして運用するためには、ポート番号8333を開放する必要があります。ポートを開放する手順については、以下のページで詳しく解説しています。

参考:ビットコイン・ノードのポートを開く方法と手順

フルノードの環境

ビットコインのフルノードは、投入可能な予算や労力に応じて、いくつかの方法で構築することができます。基本的には、動くパソコンさえあれば何でもOKです。

フルノードの運用例

  • Windowsのパソコンを使う
    家にある古いノートパソコン、またはデスクトップのパソコンで十分。必要なハードディスクの空き容量は1GB(剪定ノード)から500GB(フルブロック・ノード)程度
    • メリット
      最も簡単。家にあるパソコンを使えば、初期費用はかからない。ハードディスクの空き容量が足りない場合は、外付けのHDDだけ購入すればOK。
    • デメリット
      常時電源ONが前提なので、稼働コストがやや高い。ただし、モニターを外しておく(電源を切っておく)ことで節約が可能。
  • 小型コンピューターを購入し、Linuxで運用する
    Raspberry Pi(ラズベリー パイ)、ODROIDなど
    • メリット
      省スペース。消費電力が少なく、稼働コストを抑えられる。Linuxの安定性。いろいろ学べて楽しい。
    • デメリット
      初期コスト(本体、HDD等で1~1.5万円ほど)。設定の手間と労力。
  • AppleのMac miniで運用する
    • メリット
      コンパクト、パワフル、スタイリッシュな小型PC。Windowsより安定していてマシン性能も高いため、コアなビットコイナーに人気。部屋に置けば小洒落たインテリア風。
    • デメリット
      本体価格は約5万円。資金に余裕のある人向け。

まとめると、

  • 初期投資なしでビットコインのフルノードを立てたいという人は、使い古しのノートPCまたはデスクトップPCで十分。
  • いろいろ勉強してみたいという人は、小型コンピューターを購入してLinuxでの運用にチャレンジしてみると楽しいかも。
  • ハイパワーのPCでビットコイン・ネットワークに最大限貢献したいという人は、Mac miniでの運用がおすすめ。

実際にフルノードを立ち上げる手順については、以下のページで詳しく解説しています。

よくある質問


Q1. ハードディスクに大量の空き容量が必要なのでは?

A1. ビットコインのフルノードには、剪定ノード(Pruning Node)というオプションがあります。これを選べば、1GBほどの空き容量でも運用できます。

剪定ノードを使用せず、すべてのブロック情報を保持するためには、2017年12月現在で約160GBの空き容量が必要です。

Q2. パソコンを常時起動していると、電気代がすごく高くなるのでは?

フルノードを起動した後はモニターが不要になるため、電気代はそれほど掛かりません。超小型PCのRaspberry Pi(ラズベリーパイ)を使えば、さらに電気代を節約できます。

Q3. ビットコインのノードが通信帯域を圧迫し、家のインターネットが遅くなるのでは?

私はフレッツ光マンションタイプ+IPV6プラスの環境でフルノードを運用していますが、そのせいで通信が遅くなったと感じたことは一度もありません。フルノードを稼働させた状態で、常時30mbps以上の帯域が空いており、Netflixなどの動画サービスも問題なく視聴できています。

ネットが遅いと感じる方は、V6プラス(地域によってはDS-Lite)という回線契約にすることで、問題を解消できるケースが多いようです。

Q4.フルノードには複数のソフトウェアがあるのはどうして?

ビットコインのフルノードは、特に決まったものを使わなければならないというルールはありません。ネットワークのコンセンサスを守ってさえいれば、どんなソフトウェアを使ってもかまいません。

しかし、プログラムの安定性や透明性、セキュリティ、機能、メンテナンスなど考慮すると、現状の選択肢としては「Bitcoin Core」というソフトウェアが最も有力な選択肢になります。2017年現在、ビットコインのフルノードの70%以上がBitcoin Coreを採用しています。
参考:https://coin.dance/nodes

これと似たような現象として、インターネットのWebサーバーがあります。Webサーバーは、ユーザーが使うブラウザー(Internet Explorerなど)に適切な応答を返すこと(=コンセンサス・ルール)に基づいていれば、どのようなソフトウェアでもかまいません。しかし、実際に稼働しているWebサーバーは、「Apache」というオープンソース・ソフトウェアが大部分を占めています。

Apacheサーバーと同様、Bitcoin Coreはオープンソースのソフトウェアであり、利用者はプログラムのコードを自由に閲覧できます。また、高度なスキルがあれば、新しい機能や改善案を提案したり、コードの追加やレビューを行うことによって、誰でも自由に開発のプロセスに参加できます。

こうしたオープンな開発プロセスを通じて、世界中の有能なプログラマーが開発に参加しているという点こそが、Bitcoin Coreの強みといえます。

ただし、今後もBitcoin Coreが最良のソフトウェアであるという保証はどこにもありません。Bitcoin Coreがコンセンサスから逸脱したり、他にもっと良いソフトウェアが開発されたりした場合には、フルノード運営者はBitcoin Coreを使わなくなるでしょう。

また、ビットコイン・ネットワークで異なるルールが採用され、既存のブロックチェーンから分岐する「フォーク(Fork)」と呼ばれる事態が生じることがあります。このとき、フルノードの運営者は、新旧どちらのルールを支持するかという選択を行うことになります。

2017年8月には、1ブロック当たりのサイズを1MBから8MBに引き上げるというルール変更を採用した「Bitcoin Cash」というネットワークが、既存のビットコイン・ネットワークから分岐(ハードフォーク)して誕生しました。

この新しいルールを支持したいと考えるフルノード運営者は、「Bitcoin ABC」というフルノードのソフトウェアを稼働することで、既存のビットコインではなく、Bitcoin Cashのネットワークを検証することができます。
または、ハードフォーク後にBitcoin Coreを稼働させることによって、既存のビットコイン・ネットワークを引き続き支持するという選択もできます。

このように、フルノードの稼働は、どのルールを支持するか、またはどのネットワークが正当なビットコインであるかという意思表示=投票行為にもなります。ビットコインという通貨のルール(コンセンサス)は、取引の検証を行う一つ一つのノードによって維持されていると言えるでしょう。

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